4人家族の冷蔵庫はどのくらいの容量が正解かご存知ですか?
暮らしに合った冷蔵庫を選ばないと、せっかく買った食材も入りきらずにフードロス…なんて失敗も。
家電量販店で10年以上、冷蔵庫選びをサポートしてきた家電製品アドバイザーの私が、4人家族向け冷蔵庫の正しい選び方を解説します。
4人家族向け冷蔵庫の選び方:5つのポイント

冷蔵庫ってたくさん種類があって、どの機種を選べばいいのか?迷いますよね。
まずは4人家族に合った、正しい冷蔵庫の選び方を5つのポイントに絞ってご紹介します。
家電製品アドバイザーしいな冷蔵庫を選ぶときは、まずこの5つのポイントをチェックしてください!
1. 設置場所とサイズで選ぶ(幅60cm入る?)
冷蔵庫を選ぶ前に必ず「置く場所の寸法」と「搬入するときの通り道の寸法」を確認してください。
特に大切なポイントは幅60cmの冷蔵庫が置けるか?です。
実はファミリー向け冷蔵庫の幅はほとんどが幅60cm以上。







まず設置場所と搬入経路に60cmの幅がとれるか?確認しましょう。
幅の確認が済んだら、その他の寸法確認をしましょう。
確認不足がないように、便利なチェックリストを作りました。
ダウンロードしたり、印刷してご利用ください!


ダウンロードして保存するにはコチラからどうぞ!>>>>>リンク
このチェックリストを確認しながら、どのくらいの寸法なら入るのかイメージしてみましょう。
※家電量販店で購入するなら、チェック結果を店員さんに伝えてくださいね!
(すごく接客がスムーズになります)
2. ドアの開き方と使い勝手で選ぶ
冷蔵庫のドアの開き方は、キッチンの動線と使い勝手に大きく影響します。
特に忙しい共働き家庭では、食材を取り出す際にもたついてしまうと、それだけでストレスになってイライラ…。
主なドアタイプの開き方と、特徴をご紹介します。
特に私がおすすめしたいのは、ベーシックな①のフレンチドア型です。
フレンチドアタイプの冷蔵庫は、ほとんどの食品を片側のドアだけを開けて取り出すことが可能。
通路が狭いマンションやアパートのキッチンでも後ろを通る人の動きを邪魔せず、ストレスなく使うことができます。



キッチンのスペースに余裕がある場合は、大容量の観音開きタイプもおすすめです!
3. キッチンに合ったデザインで選ぶ
冷蔵庫のデザインは、キッチンの印象をガラッとかえてくれます。
さらにシステムキッチンを使っているご家庭は、「奥行き」までしっかりチェックすることが大切です。
カラー・材質にこだわってみる
冷蔵庫は存在感がある家電製品のため、カラーや材質選びは非常に重要です。


最近は、キッチンの扉カラーに合わせたグレーやマットな質感のホワイトが人気を集めています。
従来のシルバーやブラックだけでなく、キッチン全体の色調と統一させることで、生活感のない洗練された空間を演出できます。
この他にミラー調(鏡面仕上げ)の素材などもあり、冷蔵庫選びからおしゃれを楽しむこともできるんですよ。
奥行き(システムキッチンとの面合わせ)
冷蔵庫の設置で最も見落としがちなのが「奥行き」です。
システムキッチンは一般的に奥行きが60cmから65cmのものが主流です。
しかし、大容量の冷蔵庫は奥行きが70cm前後あるものがほとんど。
冷蔵庫が手前に飛び出してしまうと、通路が狭くなり、キッチンがごちゃついて見える原因となります。



システムキッチンと面合わせするなら「薄型設計の冷蔵庫」がおすすめ
薄型モデルであれば、システムキッチンと冷蔵庫の面をほぼ合わせられるため、見た目の統一感が向上し、動線もスムーズになるのです。
大型冷蔵庫でも奥行きが65cm程度の機種も出ていますので、朝晩バタバタと忙しい共働き家庭には特におすすめ。
4. 省エネ性能とランニングコストで選ぶ
冷蔵庫は24時間365日電源を入れっぱなしにする家電製品です。
そのため、購入価格だけでなく、10年間使い続けた場合の電気代(ランニングコスト)を考えることも必要です。



最新の省エネモデルに買い替えるだけで、1年間の消費電力を5千円以上カットできることも。
さらに10年のコストとして考えると、すこし金額が上がっても省エネ性こだわって選ぶことも大切ですね。
| 項目 | 10年前のモデル (2015年製目安) | 最新モデル (2025年製目安) |
|---|---|---|
| 年間消費電力量 | 約450〜500 kWh | 約250〜280 kWh |
| 年間の電気代 | 約13,950〜15,500円 | 約7,750〜8,680円 |
※電気料金単価31円/kWhで算出。
統一省エネラベル4つ星以上を選ぶ


省エネ性能をチェックする際は、店頭表示やカタログ表記の「統一省エネラベル」を確認してください。4つ星以上の製品を選ぶのが一つの目安です。星の数が多いほど省エネ性能が高く、電気代を抑えることができます。
- 年間消費電力300kWh以下が目安:最近の大型冷蔵庫でも、省エネ性能が高いモデルであれば、年間消費電力が300kWhを下回るものが増えています。
- 10年使用で電気代の差は約5万円以上:性能の低いモデルと高いモデルでは、10年間使用した場合の電気代の差が約5万円以上になるケースも。購入価格が多少高くても、長い目で見ると高性能なモデルの方がお得です。
5. 共働き家庭に嬉しい時短機能で選ぶ
帰宅後の家事を時短するなら、冷蔵庫の「便利な時短機能」にもこだわってみましょう。
普通の冷蔵庫でもOKですが、今よりもっと料理の手間を軽くする冷蔵庫の時短機能について解説します。



約10年使う冷蔵庫だからこそ、機能での時短は必須。忙しい毎日の強い味方になってくれますよ!
失敗しない冷蔵庫容量は500L以上!


4人家族向けの冷蔵庫選びで、さらに重要なのは「どのくらいのサイズにするか?」です。
冷蔵庫は10年近く使う家電製品で、頻繁に買い替えるものではありません。
数年後の食事スタイルをよく考えて、余裕を持った冷蔵庫サイズを選ぶことが重要です。
「買ったときはちょうどいいと思ったけど、子供が大きくなったらおかずが増えて大変」
「共働きで毎日お弁当づくりがあるから、冷凍庫がパンパン」
など、買ったあとで数年後に冷蔵庫の容量で悩むことはよくあります。
あなたに合った冷蔵庫容量は?プロ直伝の計算方法
冷蔵庫の容量を選ぶときは、「基本容量70L×人数+予備容量100L」の計算式を基準にすることで、あとから食べ物が入らない…というストレスを減らすことができます。
では、4人家族に適した冷蔵庫容量はどのくらいか?計算してみましょう。
4人家族の場合は特に「今ちょうどいいサイズ」だけではなく、成長に合わせた「5年後も余裕のあるサイズ」を選ぶのが鉄則です。
よくある「容量選びの失敗例」
私が今まで接客した中で、「冷蔵庫の容量選び失敗した〜」という、お客様の声をまとめてみました。
- 子どもの成長による食事量増加
- 中高生になると食べ盛りで冷凍食品も倍増した
- 部活弁当の分も考慮が必要だった
- 共働き家庭のまとめ買い事情
- 大型スーパーで週末にまとめ買いするので余裕が欲しかった
- 冷凍食品・作り置きおかずのストックをしまっておく場所がない
- 季節行事や来客時の対応
- お正月、運動会、誕生日などの特別な食材が入らないので諦める
- 急な来客やお土産の一時保存用にセカンド冷凍庫を検討している



返礼品が多いタイミングや、遠方の家族の宿泊時など…
「容量が足りなくていつもパンパンなの〜」というお客様は多くいらっしゃいます。
普段の容量だけでなく、予備容量はしっかり確保しておきたいですね。
まとめ:4人家族の冷蔵庫選びで押さえるべきポイント
- 容量は500L以上、理想は600L台
- 設置場所と搬入経路の事前確認必須
- フレンチドアと充実した冷凍庫がおすすめ
- 省エネ性能でランニングコストを抑制
- 共働き家庭なら時短機能も重視



冷蔵庫は長く使う家電製品です。
後悔しないように、先も見通してじっくり選んでみましょうね!
















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