洗濯物の部屋干しや、湿気で窓が結露する…
湿度対策には除湿器を使ったり、エアコンの除湿機能(ドライ)を使用すると効果的です。
でも気になるのがそれぞれの「電気代」…
除湿機とエアコン、どちらが電気代がお得なのかな?
節約できる方法を知りたい…
そこで、今回は家電のプロが除湿機とエアコンの電気代を徹底比較し、あなたの家庭ではどっちがおすすめか?徹底解説します!
- 除湿機VSエアコン除湿機能:どっちが安い?
- 除湿機の種類と電気代の違い
- エアコン除湿機能の違いと電気代
- 維持費の削減テクニック
後から電気代を見てビックリ…なんてことが無いように
使用する前にしっかりチェックしてくださいね!
除湿機とエアコン:電気代はどっちが安い?
エアコンと除湿機、どちらが電気代を抑えるのに効果的か、多くの方が気になるところです。
エアコンのほうが電気代は高いんじゃない??
ここでは、両者の電気使用量の違いを比較し、どちらが長期的に見てお得かを掘り下げていきます。
では早速、どちらの製品ががどのように電気を消費するか、具体的なデータを基に解説していきましょう。
エアコンと除湿機メリット・デメリット
エアコンは設置に10万以上かかることが多く、費用がかかりますが一度設置してしまえば、平均寿命(使用できる年数)は10年と比較的長く使用できます。
一方、除湿機は購入費用が安く設置も簡単ですが、内部乾燥など定期的なメンテナンスが必要ですし平均寿命は5~10年が目安です。
エアコン | 除湿機 | |
初期費用 | 約10万円以上 | 約1万~5万円 |
メンテナンス | フィルター清掃(2週間に1回) | フィルター清掃(1週間に1回) 内部乾燥、タンクのお手入れ |
平均寿命 | 約10年 | 約5~10年 |
- エアコンの初期費用は高いが、使用年数は約10年と長め
- 除湿機は低コストで始められるが、定期的なメンテナンスが必要
このようにコストだけでなく、それぞれのメリット・デメリットも考慮する必要があります。
家計にやさしい選択をするためには、初期費用や買った後のことも考慮しましょう。
毎日8時間使ったら電気代はどっちが安いか
エアコンと除湿機の消費電力は、それぞれの機種によって大きく異なりますが、今回は1日8時間使用した場合1ヶ月でどのくらい差があるか計算してみました。
なお、電気料金には各家庭により計算方法が異なりますので、あくまで参考値ということでご了承ください。
※料金単価が27円/kWhにて計算
- エアコン:平均消費電力(冷房運転時) 約655W(0.655kW)×27円/h×8時間×30日=約4,244円
- 除湿機(コンプレッサー式):平均消費電力 約300W (0.25kW)×27円/h×8時間×30日=約1,944円
この計算結果から分かるように、除湿機の方が消費電力は大幅に少ないです。
ただし、エアコンは冷房や暖房も兼ねているため、一機多役での使用を考えると、その効率は高まります。
消費電力だけでなく、使用目的に応じて選択することが重要ですね!
例えば冷房運転もできるので寝室の除湿にはエアコンのほうが使いやすいですし、その部屋で衣類乾燥をしたいなら除湿機を選択したほうが効率的です。
地球環境にも優しいのはどっちか
エアコンと除湿機の環境への影響も注目しましょう。
一般的に、エアコンは夏場や冬場の生活シーンで使用され、比較的長時間使用する家電製品です。
一方除湿機は衣類乾燥のために使用したり、湿度が上がりやすい梅雨時期などに限定して使用されます。
- エアコンの使用期間: 主に夏や冬
- 除湿機の使用期間: 湿度が高い春から秋
これにより、環境に与える影響も異なります。
エアコン各メーカーはエアコン設置後の温室効果ガス排出防止に努めていますが、ガスの露出が全くないとは言えません。
一方で除湿機は比較的環境負荷が低いですが、長時間の使用は電力消費の累積につながります。
本当に必要な場合には効率よく運転させて、節電プラス地球環境にやさしく使っていきたいですね!
地球環境の事も考えて、必要な時に適切に使用しましょう
除湿機:種類とそれぞれの電気代は?
除湿機には主に3つの種類があり、それぞれ電気代が異なります。
ここでは、主に家庭用で使用されるコンプレッサー式、デシカント式、ハイブリッド式の除湿機を比較してみましょう。
我が家にはどんな除湿器が合うかな?
— ホーム家電ナビ@いけだしいな (@shiiinablog2) April 13, 2024
ジメジメのシーズンに入る前に、除湿器選びしっかり検討しておきましょう!
除湿器の除湿方法について比較してみました!#除湿器#部屋干し#洗濯物 pic.twitter.com/VhqvsrnXVw
それぞれの除湿機は用途や設置環境によってオススメのタイプが異なります。
コンプレッサー式除湿機
コンプレッサー式除湿機は、一般的な家庭でよく使われるタイプです。
このタイプは、高い除湿能力を持ち、特に高温多湿な環境で効果を発揮します。
- 電気消費量:平均約300W(1時間当たり約8.1円)
- 効率的な除湿でエネルギーを節約
- 運転音が大きめ
- 本体が重たい
しかし、冬場の寒い部屋では効率が落ちるため、使用環境をよく考慮する必要があります。
コンプレッサー式除湿機にするなら
梅雨時期の部屋を除湿したり、脱衣所の除湿に使用するのがおすすめです
デシカント式除湿機
デシカント式除湿機は、乾燥材(ゼオライト)に水分を吸着させヒーターで加熱することで湿気を取り除きます。
低温環境でも効率的に動作するため、冬場の使用に適しています。
本体の重さも比較的軽いので、部屋の移動も簡単です。
- 電気消費量:平均約480W(1時間当たり約12.96円)
- 低温でも高い除湿性能を保持
- 部屋の温度が3~8度上昇する
- 消費電力は高め
このタイプは、季節に影響なく除湿ができる特徴がありますが、室温上昇がありますので部屋が暑くなるデメリットもあります。
冷え込む季節でも安心して使用できますね!
ハイブリッド式除湿機
ハイブリッド式除湿機は、コンプレッサー式とデシカント式の良い点を合わせ持つ新しいタイプです。
どの温度環境でも効果的に除湿を行うことができます。
センサーにより、自動で除湿方式を切り替え、効率よく除湿してくれる特徴があります。
- 電気消費量:平均約350W
- 全温度域で高い性能を発揮
- 本体ラインナップが少なく安いものが少ない
- コンプレッサーも搭載しているので重たい
その多機能性から、多少高価でもコストパフォーマンスが優れています。
いつでもおまかせ運転でOK!
年間を通じて快適な室内環境を求める方に最適です
エアコン:除湿機能の違いと電気代
エアコンには主に2種類の除湿方式があり、それぞれに使用するメリット・デメリットがあります。
弱冷房除湿のエアコンはこちら
再熱除湿のエアコンはこちら
除湿運転をする場合はどちらの方式が搭載されているエアコンなのかを確認して、効率よく除湿しましょう。
弱冷房除湿方式
弱冷房除湿方式は、ドライ運転とも表記され「使ったことがある!」という方も多いと思います。
室内の湿度を効率的に下げる方法の一つで、エアコンが冷却能力を低下させながら除湿を行う方式です。
この方式では、コンプレッサーの運転を制御して冷却能力を抑えることにより、冷たい空気をあまり生成せずに、室内の湿気を取り除くことができます。
具体的には、エアコンが室内の空気を吸い込み、冷却コイルで冷やして露点温度以下にすることで水蒸気を水滴として結露させ、空気から水分を除去します。
その後、空気はやや冷やされた状態で室内に戻されるため、室温の大幅な低下を防ぎつつ除湿を行うことが可能です。
弱冷房除湿は、気温が高すぎず、湿度が問題となる場合に特に有効で、快適な室内環境を保ちながら省エネルギーの面でも効果的です。
再熱除湿方式
再熱除湿方式は、エアコンが除湿と同時に室内の温度を調整する高度な機能を持つ方法です。
この方式では、まず室内の湿った空気を冷却し、水蒸気を冷却コイルで結露させて除湿します。
この過程で生成された冷たい空気を再び加熱することで、室内温度の低下を防ぎます。
加熱は通常、除湿した空気をもう一度熱交換器で温めることによって行われ、この熱交換器は、冷却時にコイルから除かれた熱を再利用して空気を加熱します。
再熱除湿方式は、除湿効果を高めつつ、冷え過ぎを防ぐための理想的なソリューションとされています。
この方式は特に、湿度と温度の両方を厳密にコントロールする必要がある環境で有効であり、快適さとエネルギー効率の両方を提供することができます。
電気代を節約する長期的なコツ
電気代を節約するための効果的な方法は、日常の使用習慣を見直すことから始まります。
以下、具体的な節約テクニックをご紹介します。
これらのテクニックを実践することで、長期的に電気代の節約が可能です。
適切な設定温度の維持
エアコンや除湿機の設定温度は、快適さと節約のバランスが重要です。
一般的には、エアコンの冷房は28度、暖房は20度が推奨されています。
- 夏季:設定温度を1度上げるだけで、約10%の節電につながる。
- 冬季:設定温度を1度下げると、やはり約10%節約可能。
この小さな調整だけで、一年を通じて大きな節約が期待できます。
快適さを保ちながら、賢く節電しましょう!
定期的な機器のメンテナンス
エアコンや除湿機のフィルターは、汚れが溜まると効率が落ち、電力消費が増加します。
定期的な清掃やフィルター交換を心掛けることが重要です。
- 2週間から月に1回のフィルター掃除がおすすめ
- 年に1回のプロによる清掃で効率UP
これらのメンテナンスにより、機器の寿命を延ばし、結果として電気代の節約につながります。
掃除がめんどう…な方はプロのサービスを活用しましょう!
お掃除専門業者のアールクリーニング
スマートホーム技術の活用
最新のスマートホーム技術を利用して、エネルギー消費を効率的に管理しましょう。
スマート家電や自動化された家電は、使用していない時には電力を切るなど、勝手に省エネしてくれるんです。
- リアルタイムでの消費電力監視が可能
- 不在時の自動電源オフで無駄遣い防止
これにより、必要以上の電力消費を避けることができ、電気代の大幅な削減につながりますね!
シンプルな家電もいいですが、
AIやセンサーが豊富な最新家電のほうが省エネになるんですよ!
まとめ:除湿機とエアコンの電気代比較!どっちが安いの?家電のプロが徹底解説
除湿ってあまり気にしたことがない…という方も多いと思いますが、快適なお部屋の環境はじつは「湿度」がカギだったりします…
- 除湿機とエアコン電気代は除湿機のほうが安い!
- 除湿機とエアコンどっちが合っているか?は環境によってちがう
- 電気代を安くするならお手入れをしよう!
湿度の高い日は、冷房を使うのではなく湿度をさげることに注目すると意外と快適に過ごせるかもしれませんよ!
ジメジメムシムシが気になる方は是非お試しくださいね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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